東京、スポーツハシゴ旅

今日は野球とバスケの日。まずは東京ドームで野球を見る。アジアチャンピオンシップの日本 vs オーストラリア。続いてアリーナ立川立飛でバスケBリーグの立川ダイス vs トライフープ岡山。水道橋から立川は近いとは言えない。直線距離でも30キロをゆうに超える。ハードな一日を覚悟せねばなるまい。

この春に行われた野球のWBCが「GⅠ」だとすれば、今日のアジアチャンピオンシップの位置付けは「GⅡ」といったあたりか。24歳以下または入団3年目以内という参加資格があるのもそのせい。しかし、来年開催のプレミア12や26年のWBCといったGⅠへと繋がっていく大会であることは間違いない。今回の侍ジャパンから次回WBCの中心選手を見い出そう。GⅡにはGⅡの役割というものがある。

7回表に日本が3点を加えて8-0となったところで席を立って水道橋駅へと向かう。土曜日とあって場外馬券場の客も少なくない。総武線の電車からそんなウインズ後楽園の黄色いビルを眺めるうち、ふと思い付いた。

「このまま府中に行けば、ちょうどメインの発走なんじゃないか?」

さっそくダイヤを検索。時計は14時半を指している。新宿から京王線に乗り、東府中で乗り換えるのご最速ルートだが、その到着時刻は15時17分と出た。これならギリ発走に間に合う。立川へは府中本町から南武線で快速に乗れば10分とかからない。よし決まった。

馬券を買っている暇はなさそうだ。だが、それでも東京スポーツ杯2歳Sは見ておかなければならぬレースであろう。出走馬からGⅠホースを輩出し続けること15年。私が大阪に行ってる間にシレっとGⅡに格上げされたが、それも当然の成り行きに違いない。東京競馬場の正門をくぐり、スタンドに立ったときには既にスターターが歩き始めていた。

息つく間もなくゲートが開くと、テリオスルルが後続を離して逃げる。2番手にシュバルツクーゲル、3番手はシュトラウス。そのまま直線に向くと、シュトラウスが前の2頭を交わして先頭。そのまま2着シュバルツクーゲルに1馬身半差をつけて完勝した。

Tosupo

ここまでを見届けて西門に向けて歩き出す。滞在時間わずかに5分。府中本町駅15時44分発の立川行き快速に乗らなければならない。

府中本町駅までの専用通路を歩きながら、たったいま観たばかりのレースを思い起こした。1000m通過59秒1のペースは速い。シュトラウスが折り合えたのはそのおかげであろう。モレイラ騎手でさえも、ペースに恵まれたことを隠そうとしなかった。しかし今後走るレースがすべてハイペースとなる保証などもちろんない。加えてモレイラ騎手の短期免許は12月半ばで切れる。勝ったはいいが、今後のレース選びには苦労しそうだ。

それでも惚れ惚れするような馬体の持ち主である。強い競馬だったことも間違いない。GⅠを展望できる能力の持ち主であることは証明された。GⅡにはGⅡの役割というものがある。

 

 

***** 2023/11/18 *****