バスケの試合を観戦するため太田市へと向かった。群馬クレインサンダーズの本拠地として日本でもっとも熱狂的なファンと最新の設備で知られるオープンハウスアリーナ太田である。
しかし神奈川からはとてつもなく遠い。田園都市線、半蔵門線を経て東武鉄道を延々と北上すること３時間。新幹線を使えば新横浜から岡山まで行けるではないか。往復６時間ともなれば、仕事でなければ正直行こうとは思うまい。なにせ競馬とは縁もゆかりもない土地である。
途中２度の乗り換えがあるが、そのたびに車両数が１０両から６両に減り、さらに３両へと減っていった。それでも座れるからまだ良い。心配はトイレとスマホのバッテリー。普通の通勤車両だから、どちらの設備もない。仮にトイレで途中下車したら次の電車は３０分後。試合のチケットは電子チケットだから、スマホが死ねば試合を観ることもできない。
太田駅近くの「純手打ちうどんそば しみず」というお店でお昼にした。「店名を「そばうどん」ではなく「うどんそば」としているあたり好感が持てる。うどんに自信アリと見たが、お店としてはそばも食べて欲しいらしい。それで相盛りとした。艶々のうどんは喉越し痛快。そばの方は門別「いずみ食堂」を彷彿とさせる。そしてどちらもコシが凄い。なるほど「純手打ち」を前面に押し出すだけのことはある。
うどんを食べながら思い出した。太田と言えば、ＪＲＡ通算２９４３勝の名ジョッキー・岡部幸雄氏の出身地ではないか。
今日は東京でクイーンカップが行われたが、岡部さんはこのレース歴代最多の５勝をマークしている。最後の勝利は２００２年のシャイニンルビー。先に抜け出したオースミバーディーを５番手からジワジワ追い詰めて、最後はしっかり半馬身だけ差し切るという、岡部さん得意のスタイルを凝縮したようなレースぶりだった。ともあれ太田市は競馬と縁もゆかりも無い土地ではないのである。
***** 2024/2/10 *****
