幕張から大井へ

昨日はベルーナドームで今日はZOZOマリン。東京に戻ってきてから幕張に来る機会が飛躍的に増えたような気がする。

競馬関係者なら誰もが知る門別「いずみ食堂」の姉妹店「さくら」が幕張にオープンした。そんな話を聞いたのは大阪暮らしが始まった3年前のこと。北海道に行かずとも、あの「いずみそば」を食べることができる。しかし大阪から幕張はあまりに遠い。東京に住んでいても滅多にいかないのに―――。3年前はそう諦めた覚えがある。

それが東京に戻ってからというもの、隔週くらいのぺースで幕張に行くことになるのだから人生は分からない。毎回蕎麦ではさすがに飽きるので、スパゲッティー「パンチョ」なんかのお世話にもなるのだが、それでも月に一度くらいは、あの太くねじれた蕎麦を啜っているように思う。

太さ5ミリをゆうに超える極太麺は、生麺の状態ではストレートなのに、どういうわけか茹でると独特の縮れが現れる。製法は門外不出。この縮れが、鴨の脂が浮かぶ濃いめのツユをほどよく絡め取ってくれる。だから美味い。たとえ製法が秘密でも、私としては美味ければそれでいい。

だが思うところはる。こちらはランチサービスでご飯ものがセットで提供されるのだが、そこにあまり魅力を感じないのである。セットのご飯は4種類。安い順に、玉子かけご飯、そぼろ&玉子ご飯、ミニ天丼、そしてミニ豚丼である。今日はミニ豚丼にしたのだが本当にミニ。豚肉も硬くていけない。せっかく北海道を前面に押し出しているのに、もったいない気がする。

どうせなら「タコめし」を出してもらえないものか。タコから出たダシがしっかり染みたご飯とふっくら柔らかなタコのマリアージュは、蕎麦をもしのぐ「いずみ食堂」の名物メニューのはず。門別競馬場の店舗でも、すぐに売り切れてしまう人気商品だ。たとえミニサイズでも存在感の大きさでカバーできるはず。次回訪店時にお願いしてみよう。

今日は帝王賞なので、初回のポランコのホームランを見届けたところで撤収。大井に着いた時には、すでに帝王賞出走馬がパドックを周回していた。いやはやすごい人ですな。東京ダービーも多かったが、それよりも断然多い。

2024年上半期のGⅠ総決算である。ならばキーワードは「GⅠ初制覇」でよかろう。この春はGⅠ初制覇の声を何度聞いたことか。それで狙いをセラフィックコールに定めていたのだが、パドックがどうにもよろしくない。21キロの馬体増はともかく、頸を高く上げてモノ見するような周回はダイオライト記念のときとは明らかに違う。

2024年 帝王賞 キングズソード 藤岡祐介

実際、セラフィックコールは8着と敗れてしまった。勝ったのはキングズソード。JBCクラシックに続く2つめのGⅠタイトルということは、「GⅠ初制覇」というコンセプトそのものが間違っていたことになる。手綱を取ったのは藤岡祐介騎手。フェブラリーSに続いてのビッグタイトルは、新馬戦以来となるキングズソードとのコンビで掴んだ。早いと思わせた仕掛けにある種の自信を見たような気がする。下半期も要注意だ。

 

***** 2024/6/26 *****