外国産馬のダービー

おとといに続いてニュージーランドトロフィーの話。

写真は1998年の勝ち馬エルコンドルパサー。この当時は東京の芝1400mで行われていた。

1998年 ニュージーランドトロフィー4歳S エルコンドルパサー 的場均

のちにジャパンカップサンクルー大賞を勝ち、凱旋門賞でも僅差の2着する歴史的名馬の、実はこれが初めての芝のレースだったことをご存じだろうか。デビュー戦は東京ダート1600m。勝って臨んだのは中山ダート1800mの平場500万条件戦。2戦2勝で挑んだ共同通信杯も、降雪のためダート変更されていたのである。

だからこのNZTのスタートで出遅れた彼の姿を見て「やはり芝は合わないのか?」という思いが、多くのファンの脳裏をかすめたに違いない。実は私もそのひとり。しかしそんな杞憂はたちどころに吹き飛ぶ。4コーナーで外に出すと瞬く間に先頭に立ち、2着スギノキューティーに2馬身もの差をつけて見せた。そもそもエンジンが違っていたのである。あぁ、慌てた自分が恥ずかしい。

このレースはフルゲートの18頭を集めて行われたのだが、そのうち15頭が外国産馬を占めていた。ちなみに今年のニュージーランドトロフィーに出走する外国産馬はゼロ。24年前となれば時代の隔たりを感じるのも無理はない。

逆に桜花賞には外国産馬エトヴプレが出走してくる。これが24年前なら出走はできなかった。おそらくニュージーランドトロフィーに向かったに違いない。これも時代の隔たりのひとつ。

もし外国産馬による桜花賞制覇となればレース史上初めての出来事だ。ちなみにオークスではローブデコルテの例がある。同じ芦毛。ひときわ目立つその馬体から目が離せない。

 

***** 2024/4/3 *****