「キング」の日

バーガーキングを食べに行こう」と下の娘に連れて来られたのは、なんと開催3日目の東京競馬場であった。

目指すはフジビュースタンド2F西側のフードコート。そのいちばん左端、かつて「手碾きカレー メトロ」があった場所に今はバーガーキングの看板がかかっている。店が入れ替わったのはコロナ禍真っ只中の3年前。私も大阪にいたから利用するのは今日が初めてだ。

それにしても巷のバーガーキング出店の勢いは凄まじい。日本上陸は1993年。2019年には不採算店舗を整理して全国77店舗まで減少したが、そこから一気にV字回復して店舗数を増やしている。昨年10月に200店舗を達成。今週だけで江古田や姫氏など全国に6店舗が新規オープンするというからその勢いは留まるところを知らない。それなのに私の住まう高津界隈にはバーキンがないのはいったいなぜだ。だからこうしてわざわざ競馬場までやって来なければならない。

直火で焼き上げる100%ビーフのパティを直火で焼き上げるので、他のハンバーガーチェーンに比べて多少値は張るが、リアルな肉感と香ばしさが楽しめる。そして何よりデカい。さすが「キング」を名乗るだけのことはある。

今日の東京メインは驚くことにジャパンカップ!―――ではなく「ジャパンカップ2023年ロンジンワールドベストレース受賞記念」というとてつもなく長い名前の準オープン12ハロン戦。もともとは「早春ステークス」の予定が急遽変更になった。そういう事情なら、クリストフ・ルメール騎手と木村哲也調教師であろう。それでダノンギャラクシーとレッドヴェロシティの2頭を勝ってみた。前者は単勝1.3倍の一本被り。後者も4番人気だから無理な狙いではあるまい。

しかしレッドヴェロシティは早目に抜け出すも末脚が鈍って3着。ダノンギャラクシーにいたっては、直線途中で追うのをやめて最下位に沈んだ。競馬は思うようにいかない。

勝ったのはキングカメハメハ産駒のシュトルーヴェで2着はキングズレイン。ジョッキーはそれぞれキング騎手とキングスコート騎手だった。これ以上の「キング」馬券はあるまい。バーガーキングを目当てにやって来た我々とすれば、当てなければならない馬券だった。

 

***** 2024/2/3 ******