一昨日付けで、28年前に19520人を集めたダイオライト記念に今年は2793人しか入らなかったと嘆いたのだが、そもそも今の船橋競馬場は1万人も入れるキャパはない。船橋競馬場はスタンド改修の真っ最中で、言ってみれば現在は暫定期間。入場者はゴール前のごく限られたエリアのみでの観戦を強いられている。スタンドキャパはかつての4分の1にも満たない状況。数少ない飲食売店にも馬券発売機にも長蛇の列ができている状況では、わざわざここに競馬観戦に行くことはあまりおススメできない。
競馬場のみならず南船橋駅一帯では様々なリニューアル工事が進行中だ。京葉線高架の南側には昨年末に商業施設「LaLaテラス」がオープンしたばかり。地上2階建ての建物内に36店舗が並んでいるらしいが、東京に戻って半年近くになる今も足を運んだことはない。なにせ駅を降りたら競馬場に一直線。寄り道をしている暇などない。
「LaLaテラス」の先、かつて大きな駐車場があったエリアには1万人収容の新アリーナ「LaLaアリーナ東京ベイ」の建築工事が急ピッチで行われている。富樫勇樹を要するBリーグ・千葉ジェッツの本拠地となる予定で、オープン日は「24年春」とだけアナウンスされているが、暦的にはもう「春」と言っても良い頃合い。今シーズン最終戦までのチケットは来週発売開始だが、なんのアナウンスもないといことは、4月には間に合わないのかもしれない。関東人の感覚からすれば5月は「春」ではなく「夏」だが、さてどうなるか。
ランドマークたる「ららぽーと」でも北館を建て直す大規模改修工事がついに始まった。競馬客が困るのは一帯の飲食店の処理能力が落ちたこと。ビビッドスクエア内や県道14号沿いのファミレスがやたらと混雑するようになった。北館の完成は28年4月。その先には南館の改修が待っている。気の遠くなる話だ。
さて、肝心の船橋競馬場の改修工事だが、リリースでは「2024年3月に全面改修を終える予定」となっている。つまり今はこんな感じなのが、
来月にはこうなるということ。
いや、ぜったい無理やろ(笑)
仮に現在運用中のスタンドA棟につながるスタンドB棟が完成したとしても、エリア全体の整備が進んでいない。「ららぽーと」との導線強化を目指して親切される「ららぽーとエントランス」を作るにしても、現在の管理事務所、装鞍所、出張馬房を解体撤去が先。工事進捗に関する情報が一切発信されていないのも不親切。ファン無視の誹りは免れまい。お客さんはガマンを強いられている。
そもそも、ただでさえ狭い観覧エリアのど真ん中に表彰スペースを作ったり、馬を隠しているとしか思えない柵を敢えてパドックに設置するセンスが理解できない。たとえ工事中のやむを得ない措置だとしても、客の立場に立って関賀ればこんな施策をすることはないはず。100億かけたと豪語する改修がこのざまでは、船橋競馬場の輝かしい歴史が泣く、19570人のお客さんが集まることなど、もう二度と無かろう。
***** 2024/3/9 *****