2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

GⅠ馬不在のインパクト

毎日王冠の登録馬を見て驚いた。 いや正確には先月くらいからヤバそうだということは把握していたので、「驚いた」というのは正しくない。正確には諦めに近い思いを抱いた。 毎日王冠の登録馬にGⅠ馬がいないのである。 秋の東京開催の開幕を飾る毎日王冠は…

巨人優勝のその年は

巨人が4年ぶりのリーグ優勝を決めたばかりであるが、イースタンリーグも今日が最終戦。ジャイアンツ球場では巨人-日本ハムの一戦が行われている。 今年のセリーグは9月10日の時点で巨人、広島、阪神が2.5ゲーム差にひしめく大混戦。中山でいえば直線…

【太麺礼讃⑨】田所食品のたらこスパゲティー

スプリンターズSのムゲンに騎乗するため来日中のティータン騎手が、昨日築地グルメを楽しんだらしい。ちなみに昨日は私も築地にいた。もし遭遇していたら明日はムゲンから勝負したに違いない。そんなティータン騎手はラーメンを食べたらしいが、私が訪れた…

そろそろシゲル

「そろそろ」という声もあったが1回目の投票では2番手。しかし決選投票で「神風」が吹いた。日曜日に出走するシゲルソロソロとシゲルカミカゼの話ではない。と言いつつ「シゲル」の話であることも確か。今日午後、自民党は総裁選の投開票を行い、石破茂元…

【太麺礼讃⑧】一由そばの太蕎麦

今のテレビ業界はグルメ一辺倒。バラエティー、情報ワイド、旅番組からドラマに至るまで、とにかくテレビをつければ誰かが何かを食べている。さすがに食傷気味だが、BSではニッチなテーマに絞ったグルメ番組がコアな視聴者に受けているらしい。「町中華で…

3歳馬初の戴冠へ

秋の古馬ダート戦線の幕開けを告げる日本テレビ盃は、ウシュバテソーロとデルマソトガケの人気馬2頭を尻目に3番人気ウィリアムバローズがまんまと逃げ切った。一騎討ちの構図では得てしてこういうことが起きる。 船橋では明日も重賞が行われるらしい。恥ず…

オーブンレンジの恩

今週日曜の中山では「サクラバクシンオーカップ」が行われる。ご存じ1993-94年にスプリンターズS連覇を果たした日本競馬史に残る快速スプリンター。なかでも94年のレースは忘れ難い。勝ち時計1分7秒1は当時の日本レコード。6ハロン戦としては…

ゴーゴー松井!

今日は東京ドームでイチローさんが率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」と高校女子選抜チームのエキシビジョンマッチが行われた。毎年恒例となって今年で5回目。今年は松井秀喜さんが参戦するとあって、昨年を大幅に上回る2万8千人が詰めかけた。…

血の利と呪縛

中山競馬場は10レース発走直前に雨が降ってきた。しかし馬場を悪化させるほどの雨量ではない。Cコースに変更されたばかりの芝コースは、今週も内有利の傾向は変わらぬであろう。立ち見スタンドでは傘の花がポツポツと咲き始めた。 オールカマーで人気を集…

世界一までの蹄跡

昨日の話。JRA70周年特別展示「世界一までの蹄跡」が始まった上野の東京国立博物館・表慶館へと足を運んだ。こういうイベントは初日のうちに観ておきたい性分なんですな。 エントランスを入ってすぐの円形展示スペースでは、過去のレースをモチーフに東…

二刀流か、三刀流か

ドジャースの大谷翔平選手がメジャー史上初の同一シーズン50本塁打50盗塁、いわゆる「50-50」を達成した。今日の試合ではさらに記録を伸ばして51-51に到達している。それでも「50-50を達成」と報じるメディアに、ほんのわずかながら違和…

【訃報】マグナーテン

2001年、02年の関屋記念を連覇するなど重賞4勝の快速馬マグナーテンの訃報が報じられた。28歳なら長生きの部類であろう。05年1月に現役を退いてからは、札幌市郊外のモモセライディングファームで乗用馬として活躍していた。重賞4勝や獲得賞金…

名古屋の神戸新聞

今年の神戸新聞杯は阪神競馬場改修工事に伴い中京競馬場の芝2200mで行われる。 【1990年以降に中京で行われた神戸新聞杯】 1990年 センターショウカツ 1991年 ロングタイトル 1994年 スターマン 1995年 タニノクリエイト 2006年 ドリームパスポート 202…

もれ出づる月の影のさやけさ

今宵は中秋の名月。我が家でもお月見をした。いつもは馬に向けるレンズを、たまに空に向けるのも悪くはない。 秋は月がとくに美しい季節。俳句で単に「月」といえば秋の月を指す。ムーンライトハンデキャップの名に秋を感じる人も少なくなかろう。アドマイヤ…

今日は何の日?

今日はJRA3日間開催の最終日でありセントライト記念が行われる日である。しかし、トレンドワードには「競馬の日」という言葉がランクインしていた。 今日9月16日を「競馬の日」と呼ぶ向きもあるが、どこかの機関が正式に認定しているのだろうか。70…

【訃報】ヴァーミリアン

2007年のJRA賞最優秀ダートホースにしてGⅠ級レース9勝の名馬・ヴァーミリアンが亡くなった。22歳。疝痛によるものだという。この6月にノーザンホースパークで会ったときも一心不乱に柵癖をしていた。それが疝痛の一因になった可能性はある。「疝…

人生にさも似たり

昨日の東京ドームはアメフトモード。関東大学リーグとXリーグのダブルヘッダーが行われた。9月も半ばだというのに昨日の東京は33.7度を記録。たとえ9月でも日中の屋外でアメフトの試合は今や避けるべき危険な行為になりつつある。日中&屋外が基本の…

初風に乗って

明日の中山メインはダート1200mの初風ステークス。3勝クラスのハンデ戦にフルゲート16頭が揃った。レース名の「風」からの連想で、私は登録段階からハヤブサジェットが気になっていたのだが、除外とは悔しい。ほかに「風」にちなむ馬名はいないだろ…

ホルモン文化

大阪から東京に戻ってきて思うのはホルモン文化の違い。そもそも「ホルモン焼き」という料理自体が大阪発祥と聞いた。そうなればやはり大阪に一日の長があるのも頷ける。ともあれ美味いホルモンが食べたくて仕方ない。これは「きつねや」のホルモン丼でも掻…

手紙

アフター5スター賞の大井競馬場から帰宅すると、長い手紙が届いていた。 2024年 アフター5スター賞 エンテレケイア 吉原寛人 差出人の名前を探す必要はない。その独特の筆跡で誰だか分かる。そろそろ来る頃合いという予感もあった。差出人は小説家の吉川良…

【太麺礼賛⑦】東京築地やよい麺のやよい麺

今週のセントライト記念はコスモキュランダが人気を集めそうだ。皐月賞2着の実績からすれば当然であろう。なにせ筆者のダービー本命馬。気にならぬはずがない。 コスモキュランダは同じ中山で行われた弥生賞ディープインパクト記念を勝っている。ディープイ…

女を取るか、男を取るか

今週末のJRAは敬老の日を含めた土日月の3日間開催。しかも、3場を2場ずつ組み合わせた3日間ではなく、中山・中京だけで72レースをぶっ通す。重賞は、土曜に阪神ジャンプS、日曜にローズSが中京で行われ、月曜は中山でセントライト記念と興味は尽…

【訃報】ラブミーチャン

先月末、NARグランプリの2009年と12年の年度代表馬に選出されたラブミーチャンの訃報が報じられた。17歳は早い。彼女の快速ぶりを彷彿させるかの如く、圧倒的なスピードで天国へと駆け抜けて行ってしまったような、そんな印象さえ受ける。 2013年…

まだまだ暑い秋の陣

秋競馬が始まって、競馬も私も東京に帰ってきた。なのに暑い。今日の東京の最高気温は33.8度。札幌帰りの身には堪える。馬も同じかもしれない。秋と言いつつその実は―――。これを頭の片隅に置いて馬券に向き合おう。明日は「オータム」ハンデキャップ。し…

あれから6年

今日9月6日は北海道胆振東部地震の発生日。道内のテレビは朝からそれを報じていた。日本屈指の馬産地を唐突に襲った大地震から丸6年になる。 安平、厚真、むかわ、日高、新冠。テレビから馴染みの地名が繰り返し聞こえてきて不安が増した。厚真町で発生し…

【太麺礼讃⑥】いずみ食堂のいずみそば

ぼちぼち北海道を離れるのだが、最後にこちらの太麺を啜っておかねばやはり締まらない。最近は入店待ちの行列も珍しくないが、元来このお店は地元の人が気軽にお蕎麦を啜りに来るだけの気さくな店だった。少なくとも駐車待機の車列ができるような店ではない…

ジャガイモ天国

千歳の和食店「あじ彩」は、JR千歳駅から徒歩10分。ホテルウイングインターナショナル千歳に泊まればすぐ近くだが、駅から歩くとちと遠い。新千歳空港内に勤める友人に初めて連れてきてもらったのは、もう30年も前の話。当時は安くて美味いのに、その…

【太麺礼讃⑤】きじやのきしめん

むかし、札幌競馬場最寄のJR桑園駅に直結するガード下に、きしめんの専門店があった。いつか入ってみたいと思いつつ、入店を果たす前に閉店してしまったのは痛恨の極み。ランチタイムと夜だけの営業だったので、競馬場の行きも帰りも営業時間外だったので…

秋の札幌

武豊騎手のリーディングジョッキー獲得で沸いた今年のJRA北海道シリーズもついに終了。札幌2歳ステークスの印象が薄まらぬうちにと、こちらはリーディングサイアー独走中のキズナに会いに行ってきた。早いもので14歳になる。 キズナ 札幌2歳Sをマジ…

【太麺礼讃④】うどん家こむぎの小海老ごぼうかき揚げうどん

「まるでうどん!」と初めての人が驚くぶっとい蕎麦でお馴染みの門別「いずみ食堂」にも、うどんのメニューはある。うどんは細麺と太麺のいずれかを選ぶことができるようだが、注文の声を聞くことはあまりない。かつてはラーメン王国、そして今ではミシュラ…