阪神クライマックス

今日の阪神8レースは「宝塚市制70周年記念」。略せば「宝塚記念」である。でも2勝クラスのダート1800m戦。なにせ昨年までなら「吹田特別」だった。吹田市民はさぞ悔しかろう。

宝塚市制70周年」にしても本来なら宝塚記念の副題の方がしっくりくる。ただ阪神競馬場はスタンドリニューアル工事に入るため、来週の日曜日が今年の最終開催日。京都で宝塚市制云々を言われても、いまひとつピンと来ない。それで今日に持ってきた可能性もある。桜花賞当日ならば宣伝効果も宝塚記念当日と遜色ない。

京都の宝塚記念は過去に7回。我々ファンにとっては一定の頻度で観ているイメージがある。1974年はハイセイコーが5馬身差でレコード勝ち、1991年はメジロライアン横山典弘が、京都では禁忌とされる3角下りからの早仕掛けでメジロマックイーン武豊の追撃を封じた。2006年はディープインパクト単勝1.1倍の人気に応える圧勝劇。正直言って、阪神宝塚記念にも負けず劣らず京都の宝塚記念にはドラマが詰まっている。ライスシャワーの悲劇が起きたのは1995年。あれも京都の宝塚記念だった。

リニューアル工事期間中は阪神競馬場でのパークウインズ営業も実質的に行われないと思った方が良い。競馬場入場門から先は立ち入り禁止。入場門前に仮設の券売機を設置するだけで、しかも9レース以降しか売らないという。もちろんレース映像や実況もない。わざわざ行く人は少なかろう。公園開放も5月6日が最後となる。注意されたい。

リニューアルの目玉は観戦エリアと飲食エリアの改修だという。指定席は京都のような2席ペアシートから独立型にするのだろう。スマートシートは座席と座席の間にサイドテーブルを設置することでゆとりを持たせる一方、座席数を減らすのだと思われる。今のように400円で座席に座れるのは来週が最後かもしれない。そもそも4年前まで200円の入場料を払えば観戦席は無料だった。今では立ち見の入場料に500円も支払わされる。

飲食エリアについても同様であろう。「ホルモン人」は営業を継続してくれるだろうか。リニューアル後の京都競馬場の飲食エリアの評判はすこぶる悪い。阪神には同じ轍を踏んでほしくない。座席料金であれ、飲食料金であれ、リニューアルは値上げの根拠になる。

 

***** 2024/4/7 *****