いざ、オークス

今日の関東は軒並み暖かくなった。夏日も続出。桜花賞を飛び越えてオークスの陽気に近い。そんな今日のフラワーカップも、桜花賞よりオークス向きであろう16頭が勢ぞろい。ならばそれを観る我々もオークスをイメージしながら見届けなければなるまい。

1番人気は岡田スタッドの生産馬パラディレーヌ。未勝利、特別をいずれも圧勝してきた期待馬は、川田将雅騎手を配して初の重賞タイトルを狙ってきた。それを包囲するように社台グループ生産馬が2~5番人気を占める。オークス馬の娘がいれば、年度代表馬の全妹も。この良血馬たちの包囲網を突破するのは簡単ではなさそうだ。

ゲートは横一線。ハードワーカーがハナを切り、5番人気レーゼドラマが2番手で1コーナーに飛び込んで行く。向こう流しに入ってペースが落ち着いたかと思いきや、3コーナーでレーゼドラマが早くも先頭に立った。そのまま後続をぐんぐん引き離して直線に向かう。後続が懸命に追いかけるが、レーゼドラマの手応えにはまだ余裕がありそうだ。坂に差し掛かっても脚色が衰えることはない。むしろ後続との差は開いた。後方に控えていたパラディレーヌが猛然と追い込むも、影を踏むことすらできない。終わって見れば後続に2馬身半。嬉しい重賞初勝利を果たした。

2025年 フラワーC レーゼドラマ 戸崎圭太

先日の弥生賞を彷彿とさせるような捲り一閃の競馬。しかしそこには戸崎圭太騎手なりの作戦が見て取れた。前走ゆりかもめ賞でもスローペースを2番手で追走し、直線での末脚に賭けたものの、上がり33秒台の瞬発力勝負に反応できずに6着敗れている。ならば瞬発力勝負に持ち込ませなければ良い。切れるというよりは、長くいい脚を持続して使えるタイプ。前回の騎乗でレーゼドラマの特徴を感じ取った鞍上のファインプレイであろう。もちろんそれに応えた馬の頑張りも見逃せない。

母シアードラマは米国GⅠ3勝の名牝。だが、デビューは3歳と遅く、GⅠ3勝はいずれも5歳以降に挙げたものだ。そんな晩成の血を思えば3歳3月に早くも重賞を勝ったこと自体が素晴らしい。血統的にはまだ奥行きがある。とはいえ次に桜花賞という選択はなかろう。なにせ前走でわざわざ東京2400mを選んでいたほど。距離に不安はない。次に狙うはもちろんオークス。ただし戸崎騎手にはエリカエクスプレスというお手馬がいる。ひょっとしたら、戸崎騎手にとってレーゼドラマはオークスでの最大の敵になるかもしれない。

今年のフラワーCにはキズナ産駒4頭とエピファネイア産駒2頭が出走していたが、終わってみればキズナ産駒3頭がメダルを独占した。しかも、この6頭がきっちり上位6着までを占めたのだから驚く。まるで2013年のダービーの続きを観ているようだった。

 

***** 2025/3/22 *****