常連さんいらっしゃい

今週末の中山記念にジオグリフとソールオリエンスが登録してきた。新旧皐月賞馬対決ということで、早くもスポーツ紙やネットは盛り上がりを見せている。

ただ忘れてはいけないことがある。これをご覧いただきたい。

カネミカサ(78-79年)
エイティトウショウ(82-83年)
ローエングリン(03、07年)
バランスオブゲーム(05-06年)
カンパニー(08-09年)
ウインブライト(18-19年)
ヒシイグアス(21、23年)

中山記念を2勝した馬は過去に7頭もいる。勝てないまでも、2年連続で馬券圏内好走例まで取り挙げればきりがない。中山記念と言えばリピーターの活躍するステージ。ならば3勝目を目指して今年も登録してきたヒシイグアスを本命視すべきではないか。8歳馬であることを不安視する声もあろうが、ローエングリンもカンパニーも2度目の中山記念制覇は8歳時だった。

2007年 中山記念 ローエングリン後藤浩輝

ローエングリンのリピーターぶりは他の例とはちょっと異なる。4歳時に中山記念を勝ち。連覇を目指した5歳では3着。6歳、7歳は出走機会はなく、8歳になって3度目の出走を果たすと、後藤浩輝騎手を背に鮮やかな逃げ切りを決めた。4歳時と8歳時の同一重賞制覇はほかに聞いたことがない。ある意味では連覇より難しい偉業と言えるのではあるまいか。

ヒシイグアスが警戒すべきは、今年で98回を迎えながら、中山記念3勝が未だ達成されていない「歴史の壁」かもしれない。

カネミカサもエイティトウショウ中山記念3連覇を目指したが、ともに僅差の2着に敗れた。6歳時で3連覇に挑んだウインブライトに至っては7着と大敗。ほかの4頭は3勝目に挑むことなく引退している。ヒシイグアスが3勝目を達成すれば歴史的快挙だが、リピーターという視点に立てば、昨年2着のラーグルフや3着ドーブネからも目が離せない。

 

***** 2024/2/19 *****