テキサス州オースティンバークストロム空港に降り立ったのは、こちらの時間で１１日の１４時。日本時間では１２日の明け方４時ということになる。日本を発ってから一睡もしていない。最初の機内食を食べたらここぞとばかりに眠りたおしてやろうと目論んでいたのだの、やはり昼前から眠るのは無理がある。酒を飲んでみたが効果なし。そのうち機内ビデオプログラムにドラマ「ＶＩＶＡＮＴ」があると分かって、全１０話一気見の暴挙に出てしまった。
当然眠くて仕方ないがこちらは昼を過ぎたばかり。どこかで眠るわけにもいかない。若い頃は気にもならなかった時差ボケがこれほどつらいとは思わなかった。世界の矢作調教師によれば、ウマには時差ボケというものがないらしいが、牧場で見ている限り昼夜の判別ができているのは間違いない。ならばやはり人間ほどヤワではないということか。羨ましい。
ところで「テキサス」と言えばやはりダイワテキサスですよね。
残念ながらＧⅠには手が届かななかったが、それでも重賞５勝は立派のひと言であろう。ＪＲＡでは珍しい「ＧⅠ未勝利馬の引退式」が施行されたことがそれを証明している。ちなみにＪＲＡが内規で定める引退式実施の対象馬には「ＧⅠ競走の勝ち馬」だけでなく、「重賞５勝以上（牝馬、障害馬は４勝以上）」の規定がある。ダイワテキサスは決してズルをしたわけではない。
来週の高松宮記念終了後にはメイケイエールが引退式を予定している。ダイワテキサス以来２２年ぶりのＧⅠ未勝利馬の引退式として話題となっているが、メイケイエールはダイワテキサスを上回る重賞６勝を上げた。その輝かしい戦績がＧⅠ勝利にひけをとるものではないということは、引退式の内規が裏書きしている。
***** 2024/3/12 *****
