ハンブルクを食べよう

先週土曜の大阪-ハンブルグカップはレッドバリエンテが1番人気に応えて完勝した。管理する中内田調教師は史上最速でJRA通算400勝を達成。その偉業を祝して、今日の昼メシはハンバーグとした。いや、ただ単にハンバーグが食べたかっただけです。

向かった先は末広町駅から徒歩1分のレストラン「牛舎」。この店のハンバーグは大きいこと知られる。注文して待つこと10分。目の前に運ばれてきたのは500グラムのの巨大ハンバーグであった。

デカい。デカいが、自分でオーダーしたのだからそのデカさに圧倒されたりはしない。むしろ壮観な眺め。さあ食ってやろう!と思わず身震いしてしまう。

「あの、食べきれるんですか?」

同行した後輩が心配顔で言ってきた。震えているのが分かったのだろう。

「うーん。分からないな。もしダメだったら手伝ってよ」と言いつつ、内心はニヤニヤしていた。だって10年前までは「ステーキくいしんぼ」に毎週のように通い詰めて平然と560グラムを食っていたのである。それで飽き足らず「720グラムはできないのか?」と店員に詰め寄ったことも。フライパンのサイズの問題で無理だと言われ、仕方なく諦めた。

この店に限って言えば、「デカ盛り=大味」という心配は無用。ナイフとフォークは止まることがない。ベルトを緩めるとか、ナイフを置いて休憩を挟むとか、大きなため息をつくとかいう大食い的局面もなくサラリと食べ切ってしまった。しかもライス1枚では足りずに、大盛りライスをおかわりの暴挙である。呆気にとられた顔の後輩には申し訳なかったが、「もうちょっと食べたかった」というのが正直なところ。つくづくハンバーグは美味い。大阪-ハンブルグカップ当日は、ぜひ競馬場で「ハンバーグフェア」でもやってくれないものか。

ハンブルクの名物料理「タルタルステーキ」が移民によって米国に伝えられ、「ハンバーグステーキ」と名付けられたのがそもそもの始まり。起源となったタルタルステーキは、もともとモンゴル系遊牧民族の馬肉料理だったとか。もし馬肉のまま現代のハンバーグに進化していたら、私は個人的理由で食べられないところだった。そんな幸運にも感謝しつつ、次なる巨大ハンバーグのお店を探すことにしよう。

 

***** 2024/4/10 *****