松戸の夜

三連休の最終日はJRAの開催は無し。地方に目を向ければ佐賀では佐賀記念が行われるが、ちと遠い。とはいえ大井は番組的に行く気になれない。さあ、どうするか。

悩んだ末にやって来たのは千葉県内のコチラの施設。

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松戸競輪ですな。諸事情これありでずっと訪問のチャンスを伺っていたのだが、今日を逃すと当分の間は難しい。このあとバンク改修期間に入るそうで、しばらく本場開催が行われないという。ラストチャンスの今日はガールズのナイター開催。ニコ生チャリチャンカップの最終日だ。

松戸競輪場は1周333m。いわゆる33バンクと呼ばれる小回りコースで、感覚的には直線というものが「ほぼない」。しかもカントは全国の33バンクの中でもっとも浅いことから、圧倒的に逃げ戦法が有利とされる。捲るにしても向こう正面で捲り切らないとコーナーで膨れてしまう。競馬場なら浦和のイメージに近い。

ならば新聞に「逃げ」と書いてある選手を買えば良い。なんだ、簡単じゃないか。そんな具合に車券と対峙したが、これがまた面白いように当たらない。当たり前だ。前が有利だと分かれば、どの選手もそれに合わせて仕掛ける。それが思わぬ展開を呼ぶ。だから競輪なのである。

4レースに出走した川上真吾選手は、これが引退レースなんだそうだ。プロレスとの二刀流で頑張ってきたが、今後はプロレス一本で行くらしい。ファンもそれを知っているからスタンドの声援が凄かった。競馬場とはちょっと違う。レースではその川上選手が逃げ切った。引退レースを勝つなんて凄い。スタンドの声援に川上選手が手を上げて応える。私の隣で観ているお兄さんは涙声で「川上ーっ!」と叫び続けていた。

二刀流ということなら、メインのニコ生チャリチャンカップを圧勝した日野未来選手は、元グラビアアイドルという異色の経歴の持ち主である。そう思って聞けば、インタビューでの受け答えも上手だ。しかもこの開催ではすべて逃げて①①①という圧倒的な強さを誇る。人気も頷けよう。競輪に限った話ではないが、「二刀流」と「女性の活躍」は競技の未来を左右する大事なキーワードのように思えてならない。

競馬に目を移すと、今週は今年最初のGⅠ・フェブラリーS。今年も芝との二刀流を目指してガイアフォース、シャンパンカラーが初めてのダートに挑む。ダート3戦目となるドゥラエレーデに至っては、芝・ダート双方のGⅠ制覇達成も夢ではない。もし実現すれば、国内ではモズアスコット以来の快挙。それでも私としては、繰り上がり出走が叶いそうなアルファマムに注目する。女性ジョッキーの平地GⅠ制覇となれば前人未到の大偉業。フェブラリーSも二刀流と女性に注目だ。

 

***** 2024/2/12 *****