7ハロンのチャンピオンを決めよう

明日の「さきたま杯」は今年からGⅠに昇格。正確には「JpnⅠに昇格」と書くべきだが、キー入力の手間が面倒なので、以下「GⅠ」で統一させていただく。ともあれ1997年にフジノマッケンオーが初代チャンピオンとなってから27年を経て、ようやくの悲願達成。さいたま市内の大学に4年間通い、卒業後も足繁く浦和に通い詰めた身とすれば、(JBCは別として)浦和でGⅠレースが行われる日が来るとは夢にも思わなかった。

1997年 さきたま杯 フジノマッケンオー 吉田豊

このブログで常日頃から「GⅠ過多」を指摘してきた私だが、今回の昇格に際しては比較的ポジティブである。ひいきの競馬場だからというわけではない。定期的に開催されるGⅠレースとしては、我が国初の1400mだからだ。

地方競馬におけるメインディスタンスが1400mであることは、いちいち調べなくても肌感としてお分かりいただけるのではないか。実際、ばんえい帯広を除く全国の地方競馬場で行われる全重賞競走301鞍のうち1400mで行われるレースは70鞍。それに次ぐのが1600mの43鞍だから群を抜いている。新装なった名古屋競馬場も当初は1400mの距離設定がなかったが、今年から1400mの運用を開始した。初年度ゆえ重賞は行われていないが、来年以降はさらに増える可能性がある。

地方競馬において1400mがメインとなるのは、1周1000~1200mの小回りトラックが多いからだ。4コーナーの直線入口付近からスタートしてコースを1周すれば、自然と1400mになるのである。

多くの競馬場で覇を競っている地方の根幹距離であるのに、その距離での全国統一チャンピオンを決める舞台がこれまで存在しなかったのは、むしろ不思議と言うほかはない。さきたま杯のGⅠ昇格が画期的だというのは、つまりそういうことである。ならば地方馬が初代GⅠチャンピオンに輝いてもらいたいと願うのは当然のこと。イグナイターへの期待は当然として、筆者は1400mで15勝の実績を誇るアマネラクーンにも密かに期待している。

ちなみに、JRAで行われる平地競走で最多の距離は1800mだが、実は1400mも3番目に多い。今週の土日も東京、京都、函館の3場で最多となる13鞍が1400mの距離で行われる。それほどメジャーな距離なのに、なぜかJRAに1400mのGⅠは存在しない。不思議だ。

 

***** 2024/6/18 *****