GⅠからの連闘

先週に引き続き今週も内幸町「Gate.J」で調べもの。疲れたら隣の「はし田たい吉」でキンキンに冷えた博多うどんを啜る。こんな連闘なら3連闘でも4連闘でも文句はない。

明日は川崎でスパーキングレディカップが行われるが、かつてここに連闘で臨んてきた馬が単勝1.8倍の大本命に推されたことがあった。JBCレディスクラシック連覇の女王ミラクルレジェンド。2012年の帝王賞ゴルトブリッツの5着と敗れると、すぐさま翌週のスパーキングレディCに駒を進めてきたのである。

牡馬一線級を相手に大井2000mを戦ってから中6日。いったん栗東に戻り、すぐさま再東上する輸送の負担も決して軽いものとはいえまい。とはいえこの時点でGⅠを含め重賞5勝の実績は抜けている。だから当然の1番人気。だが、クラーベセクレタ2.0倍に対しミラクルレジェンドの1.8倍というオッズが、微妙なファン心理を物語っていた。

すべての馬の目標であり、馬の持てる能力を残さず発揮することが求められるのがGⅠレースである。だから「GⅠへの連闘」はあっても、「GⅠからの連闘」というケースはあまり聞かない。それでも「GⅠ→GⅠ」なら、オグリキャップバンブーメモリーイクノディクタス、そしてダイタクヘリオスらが記録してきた。だが、今回のミラクルレジェンドのように「GⅠ→格下レース」という連闘は異例にも映る。ファンが悩むのも無理はない。

私が覚えている範囲での「GⅠ→格下レース」の連闘というと、2003年のマイルチャンピオンシップに出走した英国馬トゥスール。英GⅠ・デューハーストS勝ちの実績を引っ提げて臨んだマイルCSデュランダルの16着と大敗すると、返す刀で翌週のキャピタルSに挑むがシベリアンホークの5着と敗れた  のだが、この馬の場合は「ついで感」がアリアリだったのでサンプルとしてはふさわしくない。

「GⅠからの連闘」ではないものの「格下への連闘」で、なおかつ優勝を果たした例というと、2008年の京都金杯で9着と敗れたタマモホットプレイの名が挙がる。金杯翌週の淀短距離Sに連闘し、見事優勝。もともと京都1200mが得意であることに加え、馬の気合がイマイチだったことから、最初から連闘するつもりで京都金杯に使われたという。

ミラクルレジェンドの場合、帝王賞に登録した時点では獲得賞金不足で選出されない可能性もあった。したがって、早くからスパーキングレディーCへの出走も考慮に入れていたという。めでたく帝王賞に選出されたあとも「スパーキングレディーCへの出走は帝王賞後の馬の様子を見て決めたい」とのコメントを出しているから、当初から陣営の頭に連闘策があったことは間違いない。だが、帝王賞での本気度となると、これは我々には知る由もない。

2012年 スパーキングLC スティールパス 蛯名正義

そんなスパーキングレディーCを勝ったのは、中38日のローテで出走してきたスティールパスだった。プラス22キロの馬体重もなんのその。ミラクルレジェンドは3着に敗れている。夏の牝馬戦はこういうことがあるから難しい。今年で言えば、GⅠさきたま杯から中1週のマーブルマカロンが気になる。明日のスパーキングレディCも一筋縄ではいかなそうだ。

 

***** 2025/7/8 *****