「そろそろ」という声もあったが1回目の投票では2番手。しかし決選投票で「神風」が吹いた。日曜日に出走するシゲルソロソロとシゲルカミカゼの話ではない。と言いつつ「シゲル」の話であることも確か。今日午後、自民党は総裁選の投開票を行い、石破茂元幹事長が第28代総裁に選出された。石破総理の誕生である。
自ら「鉄分高め」と語る鉄道マニアである。とくに寝台特急への熱い思いは隠そうとしない。1986年の初当選から地元の鳥取と東京の行き来はほとんどかつての寝台特急「出雲」だったという。
あれほど興隆を極めた夜行列車たちが姿を消して久しい。現在でも定期運航されている寝台特急はサンライズ出雲ただひとつ。最後のブルートレイン「北斗星」のラストランは9年前の話だ。
遅くなった仕事の帰り。いつも何気なく利用している駅で、夜行列車の行先案内がふと目に留まり、そのまま飛び乗ってしまいたくなるような衝動を今の若い人たちは知らぬのだろう。鹿児島や長崎といった見慣れぬ土地への夢や憧れ、あるいは古里への郷愁。夜行列車にそんな思いを重ねた年配の方々は決して少なくあるまい。だが、それも昔話になりつつある。

ビワハヤヒデの神戸新聞杯はブルートレイン「銀河」に揺られて見に行った。東京発、大阪行きの夜行急行。新幹線ならわずか2時間半の距離も、在来線急行だけに8時間以上を要した。しかも、それで料金が新幹線より高いのだから不合理も甚だしい。ただ旅の本質は目的地での見聞のみならず、その行程にこそあるはずだ。それを思えば、合理性を追求するあまり目的地の周遊以外はおろそかにしがちな現代の風潮にこそ誤りがあるのではないか。昨年まで過ごした大阪から在来線を乗り継いで中京競馬場に通う週末を過ごすうち、そんな思いがより強まった感がある。
「小さな駅で東京行きの表示を見ると、地続きでつながっていると感じてうれしかった」
石破新総裁はかつてそう語っていた。私の東京駅の話とは逆のシチュエーションだが思うところは同じであろう。ブルートレイン復活などを期待するのは無理筋だろうが、衰退が進む地方の鉄道利用者や愛好家の皆さんには少しは明るい話題かもしれない。一方、競馬関係者の注目をひそかに集めた河野太郎氏は得票数で7位という結果に終わった。現実は厳しい。それが分かったところで、いつものように土日の競馬に向き合おう。シゲルカミカゼは日曜中山8Rに、シゲルソロソロは日曜中京中京12レースにそれぞれ出走予定だ。
***** 2024/9/27 *****