2025年のJRA初詣では開催3日目の中山競馬場。寒さを覚悟してやってきたというのに、日なたは陽射しのぬくもりが感じられてずいぶんと暖かい。その割に空いているというのがなお良い。

今日11日は鏡開きなので、まずは「三幸」でおしるこをいただく。こちらではお餅から手作りしていることもあり、あん餅、からみ餅、磯辺巻きと、お餅のメニューが充実している。もちろんお餅自体も美味しい。
こちらのお店のおしるこは「田舎しるこ」の名で売られている。関東でおしること言えば小豆の粒のないサラサラの汁にお餅を浮かべた「御膳しるこ」が主流。これに対し小豆が粒のまま入って“汁感”に乏しいものを「ぜんざい」と呼ぶ。「田舎しるこ」は「御膳しるこ」と「ぜんざい」の中間だと思えばわかりやすいだろうか。完全な汁でありながら粒も残っている。

ちなみに「ぜんざい」を漢字で書くと「善哉」となる。「ぜんざい/善哉」の語源については諸説乱立しているらしいが、我々競馬関係者にとっては「善哉」と聞けば今なお吉田善哉氏に他ならない。そういや、善哉さんも甘いモノが好きだったよなぁ―――。
なんて正月気分の名残を楽しみつつ出馬表をめくれば、8レースにミスヨシゼンという馬が出走するではないか。シニスターミニスター産駒の4歳牝馬。しかし、「ヨシゼン」と言いながらプロフィールを見る限り吉田善哉氏との関係はなさそうだ。ひと昔前はその名もズバリ「ゼンザイ」という馬がいた。サウスヴィグラス産駒の牝馬で、お母さんはシラタマだからよくできている。ちなみに8レースのミスヨシゼンは7番人気で9着に敗れた。
続く9レースは3歳1勝クラスの黒竹賞。ダート1800mの特別戦で過去にはサクセスブロッケンやソロルが勝った正月の名物レースなのに、昨年は開催日数の都合で行われなかった。2年ぶりとなった黒竹賞は1番人気ルクソールカフェが2番手追走から4角先頭。そのままびよ~んと伸びて後続を突き放した。その粘り強くもしなやかな伸び具合は「三幸」のお餅にも似る。

5馬身の着差も立派だが、勝ち時計1分52秒8には驚かされた。今日の古馬1勝クラスを2秒3も上回り、10レースの古馬2勝クラスに比べても1秒も速い。しかもフェブラリーS連覇のカフェファラオの全弟という血統的裏付けもある。お兄さんはユニコーンSからJDDという3歳春を過ごしたが、あれから5年経って3歳ダート路線は大きく変わった。ルクソールカフェの動向から目が離せない。
***** 2025/1/11 *****