神様お願い

ようやくの初詣は大國魂神社とした。昨年までなら大阪天満宮。なにせお隣さんである。毎朝参拝していたから、文字通りの初詣だった。東京に戻って最初の参拝をどこにするか。大阪の3年間は私を信心深くしたようだ。案外真剣に悩んだ末の大國魂神社である。

f:id:keibasalon:20240107220218j:image

菅原道真から大國魂大神への乗り換えになるが、道真公は在阪中の私の熱心な参詣ぶりをご存知のはず。大納言民部卿・藤原清貫のように雷に撃たれて死ぬこともあるまい。細長い参道を抜けた先に鎮座する祭神に馬券的中とすべての馬たちの無事を祈った。実のところ大國魂神社は馬との縁も深い。

初詣の次は初打ち。2024年の打ち初めはパークウインズ東京競馬場と相成った。

東京競馬場本馬場ははご覧の通り馬場全面をシートで覆って養生の真っ最中。来たるべき1回開催に備えている。

北風は冷たいが風の当たらぬ日なたは存外暑い。日なたのベンチに座るや、羽織っていたコートを思わず脱いだ。1月の中山競馬といえば寒さも底のイメージがある。だがこの陽気は、まるで春の中山開催ではないか。

しかも、ターフビジョン越しに見る中山の芝の美しさも春開催を思わせる。草丈の伸びない厳冬期の連続開催。馬場は悪化して当然だ。ためにかつては「芝のレースではダート馬を狙え」という格言さえあった。カリブソングやグルメフロンティアといったダートチャンピオンたちが、この季節に限って芝で輝いたのは、それだけ馬場が荒れていたからにほかならない。にも関わらず昨日の中山金杯の勝ち時計は1分58秒9。ジュニアカップではマイル1分32秒5が出た。やはり春開催の時計である。

ならば2番人気のキャットファイトで良かろう。先行脚質に加え、昨年のアスター賞でレコード勝ちの実績もある。鞍上の坂井瑠星騎手は昨日の京都でいきなり4勝。この勢いに乗らぬ手はない。

しかし勝ったのは外枠を克服して好位から伸びたイフェイオンで、道中最後方グループにいたマスクオールウィンが2着に追い込んだ。キャットファイトは首尾よく先行したものの6着に沈んでいる。どの馬でも勝負になるであろう1分34秒0の勝ち時計が、上位人気馬には仇となった。年が変わっても競馬はつくづく難しい。

それにしても、新年からここまでカスリもしないと不安になる。よもや道真公の怨霊の仕業ではあるまいな。まさかとは思うが、週明けにも湯島天神に緊急参拝することとする。

スマートシートの1階部分を改修中

 

***** 2024/1/7 *****